道場訓
剣道横浜公武会 会長 沖田 哲雄

剣道横浜公武会は、昭和8年に「平和球場」の一角に愛好家により発足し戦中、戦後の困難な時期から昭和52年の横浜スタジアムとなってから現在まで青少年育成の一貫した目的をもって永く継続してきました。
本会の最大の特徴は、子供から大人まで会員一人一人の協力により自主運営されていることです。公武会は「公を広く誰もが参加し、武を通して親しく友好を重んじ、お互いに信義を深める」ことから名づけられました。
会員は年齢、職業、住居に関係なく初心者から高段者まで剣道、居合道の愛好者が集い、会員数は200名を超えて、ほとんど毎日道場は開いています。
横浜市の中心という立地条件に加え、完備された施設で多くの方と清々しい稽古で汗を流せる幸せを感じて下さい。
剣道師範 小林 英雄 範士
「師弟同行」公武会が昭和八年横浜公園野球場開設と同時に公園道場として発足以来、今日まで八十年の歴史を刻んでいる事は、誠に意義深いものと喜びにたえません。その歴史を振り返りますと終戦から7年間もの剣道中断時期や横浜スタジアム建設による存続危機など、幾多の困難を乗り越え剣道の復興を願う先生方のご尽力により、現在の公武会の礎が固められました。このような歴史のある道場で稽古ができるということは門弟の皆様には大変幸せな事だと思います。師弟同行という言葉が剣道にあります。この言葉の意味は先生と生徒が一緒に汗を流し修行することであります。公武会の皆さんは「正しい剣道」「大きな剣道」「強い剣道」を目指す修行をされています。私も師範として「師弟同行」に勤めこれからも、この信念を持ち続けて会員の皆さんと一緒になり楽しみながら指導して行きたいと思っています。また小さな事が命を支えるという教えがあります。人間が何かを決断しようとするときには、非常にきわどい一本の線の上を、バランスをとって歩いているような状態だと思います。ちょっと風が吹いたら、どちらかに落ちてしまうかもしれません。けれども、その時に小さな力がそれを支えれば、バランスをとって歩けるのです。剣道の小さな力で知らず知らず、あなたのバランスをとることと思います。このホームページを見られたご父兄の皆さん、剣道は何時から始められても遅くはありません。お子様だけでなく、ご自身も「人生の糧」となる剣道を体験してみてください。
居合道師範であられました秋元繁範士がご逝去されましたのでこの欄閉鎖しております。